城山・覚王山界隈でお茶と関わりのあるスポットをご紹介します。
※「お茶しよマップ」に掲載した情報です。
城山八幡宮境内にある「洗心軒」は末森城空堀跡の斜面地に建てられた茶室です。
名古屋の豪商の一つ、高松定一の別邸に明治初期、京都の詩仙堂をなぞらえて作られた二階建ての茶室で、一層は簡素な数寄屋風、二層は銅板葺で方形屋根に金の宝珠を戴いています。
昭和43年(1967年)に、納屋橋近くにあったものを移築したものです。
※一般公開されていません。
※お茶会には使用されています。
相応寺境内にある「茶筅塚」は茶筅をかたどった供養塚です。
全国で五番目に古い「茶筅塚」です。
遠州流茶人・堀田宗達師が、高さ2mもあろうかという立派な碑を当山境内に建立しました。
開眼法要は昭和11年(1936年)11月3日に執り行われました。
※境内にありますので拝観可能です。
「三賞亭」は、(株)松坂屋を創業した伊藤次郎左衛門祐民の別邸「揚輝荘」北園にある「煎茶」の茶室です。
揚輝荘の最初の建物で、大正7年に茶屋町の伊藤家本宅から移築されました。
入母屋屋根平屋の茶室は石垣の上に建てられ、池に張り出すような外観は「煎茶」の茶室の特徴を表しています。
※一般公開されています。(無料)
※公開時間:午前9時30分から午後4時30分
※休園日:毎週月曜日
(月曜日が祝祭日または振替休日の場合は翌日)
年末年始、イベント開催時等
日泰寺境内にある「草結庵」は、三畳台目の茶席に相伴席の付いた茶室です。
江戸時代(天明年間)名古屋市中区梅川町「長栄寺」に建てられたもので、江戸時代中期、名古屋の茶人・高田太郎「好み」に由来し、別名「太郎庵」と呼ばれています。
昭和37年(1962年)、日泰寺に移築されました。
愛知県指定文化財です。
※非公開です。
古川美術館・爲三郎記念館の庭園にある「知足庵」は草庵に相応しい佇まいの茶室です。
庭園全域に数寄の気分が漂い、茶人好みの世界に相応しい佇まいを漂わせています。
茶室の名は「吾、唯、足るを知る」という利休の教えを土台とし、侘び茶の本意に通じます。
その端正な外観と、二畳半台目向切で台目下座床を設けた内部は、草庵の名に相応しい雰囲気が感じられます。
※開館時間:午前10時~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
期間によって毎週金曜日、月1回の土曜日、午後8時までの夜間開館を実施しています。
午後5時以降は入館料200円引き(一般のみ)となります。
※休館日:月曜日
(祝日や振替休日にあたるときは、その翌日。)
(休館となる期間もありますのでご了承ください。)
※入館料:大人/1,000円、高校生・大学生/500円、小学生・中学生/300円
(展覧会により変動いたします。古川美術館と共通券です。)
旧森川邸「田舎家」は千種区菊坂町にあった茶室です。
明治末から昭和初め、近代数寄者の間で大いに流行した「田舎家の茶」。
古民家を再生し、骨太でおおらかな風情のなかで、茶道の枠を外し、お茶を楽しんだと伝えられています。
昭和61年(1986年)に解体されて、現在は新幹線高架下の収蔵庫に保管されています。
※元の所在地には現存していません